猿払イトウ保全協議会 保全活動報告

2023 イトウシンポジウム アジアの巨大淡水魚 ーその生態と保全ー

猿払イトウ保全協議会と国立環境研究所はイトウシンポジウムを下記の要領で開催いたします。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

日時:202357日(日)13:30~16:30(開場13:00
会場:銀座 紙パルプ会館2Fhttp://www.kamipa-kaikan.co.jp/access.html
(オンラインからもご参加いただけます)
講演者:ゼブ・ホーガン(ネバダ大学)/オラフ・ジェンセン(ウィスコンシン大学)/
メンドサイハン・バド(モンゴル科学アカデミー)
参加費:無料
詳細はこちらから

参加申し込みは下記からお願い致します。
【現地参加】先着200
【オンライン参加】先着500
申込みに関するお問い合わせ:猿払イトウ保全協議会(東京事務局)田中
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2023年環境教育研修プログラム

9月1日から9月4日まで、猿払村におきまして環境教育研修プログラムを実施しました。

コロナウイルスの影響もあり大学生を招いての研修は3年ぶりの実施となります、今回は北海道大学、酪農学園大学の学生2名での環境教育研修を実施、初日は大雨の影響でJRが運休し学生の到着が4時間ほど遅れるハプニングもあり、真野副村長からの猿払村の概要、歴史、産業の講義は中止となりましたが、学生が到着後猿払イトウ保全協議会会長、小山内より、協議会発足、猿払イトウの会の活動と猿払村の産業、概要の講義を実施しました

2日目午前は大雨の影響で猿払川沿いの道路が冠水で通行止めとなり、急遽、知来別川、鬼志別川の河川環境やイトウの生息にとって脅威となる個所などを猿払イトウの会川原が現地を廻り説明、河川改修後の河畔林等、人の手が加えられた部分の違いや湿地、山地の植生の違い、イトウの産卵河川を歩きカラフトマスの産卵、河川環境や河畔林、倒木と自然河川の構造を観察しました

3日目は王子製紙社有林内の施業地に行き王子木材緑化の沖谷より村内の王子社有林の概要、森林施行について説明を受け実際に伐採の現場を視察、その後猿払川支流の王子製紙社有林内のイトウ保全区を視察、原始の姿が残る河川環境や氾濫原、林道と河川の交差部に存在するカルバートなどを問題点なども交えながら説明を受け、イトウの稚魚等の魚類を捕獲、観察しました。

最終日は猿払村役場において、今回の研修をまとめたプレゼンテーションを発表して環境教育研修プログラムを終了しました。

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2020年環境研修プログラム

猿払イトウ保全協議会では猿払川の自然とイトウを取り巻く環境を題材に環境研修プログラムを実施しています。
今年はコロナウィルスの影響で北海道内の大学生を招いての研修は困難なため猿払村の教職員に協力して頂き実施、今回は例年3日間の行程を1日に絞り村内在住の教育関係者にイトウの住む猿払川と自然の魅力を知って頂く企画に変更しました。

猿払イトウの会川原氏が講師を担当し、猿払川の環境とイトウの生息状況、北海道内・世界のイトウ分布や他のイトウ生息河川の違い、河川環境、王子HDや猿払イトウの会の活動や取り組みを解説、

王子HDの環境保全林・王子の森を廻り

実際に河川で生息魚類を捕獲観察

イトウの稚魚 ヤマメ アメマス ウグイ等が観察できました

この研修が今後、猿払村の自然の魅力を再確認したり、イトウを取り巻く環境が教育に組み込まれる事の切っ掛けとなるなるかもしれません。

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猿払イトウ保全協議会 設立10周年記念講演in東京 を開催します。

猿払イトウ保全協議会 設立10周年記念講演会in東京 を下記の要領にて開催いたします。
皆様のご参加を心よりお待ちしております!

◇日時
2019年11月1日(金) 14:00~16:00  (開場:13:30)
◇会場
王子ホールディングス本館 6階会議室
(東京都中央区銀座4-7-5 東京メトロ銀座駅A12・13出口より徒歩2分)
◇主催
猿払イトウ保全協議会、猿払村
◇参加申込
10月25日(金)までにお問合せフォームから、お問い合わせ内容欄に”イトウ講演東京参加”とご記入の上、お申し込みをお願いします。追ってご連絡を差し上げます。

また、 『猿払村物産品販売フェア』 を下記要領にて開催いたします。

◇日時
2019年11月1日(金)、2日(土)  10:00~16:30
◇販売会場
王子ホールディングス本館 正面

設立10周年記念講演会のご案内

▼お問い合わせ
猿払イトウ保全協議会(会長 小山内浩一 01635-2-3614)
同東京事務所 (王子ホールディングス 環境経営部 田中 03-3563-7020)

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2018年環境研修プログラム

8月31日から9月3日、猿払村において環境研修プログラムを実施しました、

今回は北海道大学の2名の学生に参加頂き、秋晴れの天候恵まれ、初日は猿村副村長による猿払村の概要と産業の講義、協議会会長小山内より協議会発足の経緯・意義、イトウの生態について講義を受け1日目を終了

2日目3日目はフィールドに出てイトウの生息環境を中心に酪農・林業・河川環境と治水、この時期産卵遡上するカラフトマスの産卵行動、イトウ尾産卵環境と稚魚幼魚、魚類相の観察、魚類の遡上環境の脅威とその改善作業など様々な場所をめぐるフィールドワークを実施しました。

4日目は研修の纏めを役場にてプレゼンテ―ションを実施し、学生目線の提案・疑問を率直に発表して頂き、猿払村役場の方との意見交換等も行い、環境研修を終了しました。

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2018年度イトウシンポジウム開催

【開催日時】 2018年5月6日 9:30-12:30 
(13:30より調査地へのエクスカーション)
【会場】猿払村役場(猿払村鬼志別西町172-1) 2階 第5会議室
【主催】猿払イトウ保全協議会
【共催】国立研究開発法人 国立環境研究所
【概要】絶滅危惧種に指定されたサケ科魚類イトウの生態研究に取り組む研究者をお招きし、最新の研究成果について、ご発表いただきます。 いずれの講演でも最先端の手法や技術を駆使した研究についてのお話となります。ご期待ください。

開催案内(プログラム、申込み方法等)(PDF)

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三井物産株式会社との情報共有

猿払の山林所有者である三井物産株式会社は生物と生物が生きる環境を守る三井物産の森づくりを実践し生物多様性保護林を制定、

イトウが生息していることから三井物産社有林宗谷山林の一部が生物多様性保護林に指定されています

http://www.mitsui.com/jp/ja/sustainability/contribution/environment/forest/biodiversity/index.html

この度、猿払イトウの会川原氏により三井物産宗谷山林管理者である三井物産フォレストの方と、さらに詳しいイトウ産卵河川と社有林分布、生息魚類・希少鳥類の情報提供、森林施業の際の注意事項等を現地視察を交え実施しました。

今後も土地所有者と河川環境・施業の管理等についての情報共有を継続していきたいと思います。

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イトウシンポジウム東京、開催のお知らせ

この秋にイトウシンポジウム東京を下記の要領にて開催いたします。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

・日時;平成29年(2017年)10月22日(日)14:00~15:30 (開場;13:30)

・場所;紙パルプ会館3階フェニックスプラザ(東京都中央区銀座3-9-11 東京メトロ銀座駅A12出口より徒歩2分)

・参加費;無料   (先着80名様)

・参加申し込み;10/15までに当HPのお問合せフォームから、お問い合わせ内容欄に”イトウシンポジウム東京参加”とご記入の上、お申し込みをお願いします。追ってご連絡を差し上げます。

発信;イトウシンポジウム東京事務局(王子ホールディングス 環境経営部 田中 03-3563-7020)

★お申込み★;お問合せフォーム

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2017年環境教育研修プログラム

9月1日から4日まで、猿払村において環境教育研修プログラムを実施しました

今回は帯広畜産大学2名、酪農学園大学4名に参加して頂きました、台風が近づいている天候の中でしたが天気予報外れ、良い天候に恵まれました、

初日は猿払村役場において真野副村長から猿払村の概要・歴史・産業の講義、続いて猿払イトウ保全協議会・猿払イトウの会会長小山内より、協議会、イトウの会の活動とイトウの生態の講義を受け1日目を終了、

2日目は猿払イトウの会川原氏による河川環境、イトウの生息環境をフィールドに出て視察、猿払周辺の山林、猿払川下流から上流部、王子フォールディングスの環境保全林や酪農地帯、河川工作物を重点に猿払村内から隣町の浜頓別町を巡りました。

3日目はイトウの産卵環境、生息環境と生息魚類のフィールドワーク、河川上流部に行き、タモ網を使い魚類を捕獲したり、河川を歩き河畔林・河川形態等を視察、イトウの稚魚、幼魚、ヤマメ・アメマスを目視や捕獲により確認、河川の淵では産卵に備え待機するサクラマスを見る事が出来ました。

4日目は猿払村役場において、同役場産業課坂本課長を招き、学生たちのプレゼンテーションを実施し、意見交換等も行い研修プログラムを終了しました。

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河川工作物撤去後のモニタリング2年目

猿払村内イトウ産卵河川(猿払川支流)において王子フォールディングス社有林内(環境保全区内)国有林内に存在した河川工作物撤去後のモニタリング調査結果(産卵床調査・魚類相調査)

2012年国有林内の木製橋(洗い越し)2015年社有林内作業道カルバートそれぞれ撤去を実施、

その後のモニタリング調査2年目を迎えます、

該当河川河川工作物撤去前の産卵床数は経年で減少傾向にあり、最も少なかった年はメス1匹分程度の産卵床を確認するにとどまりましたが、上記河川工作物撤去によりイトウの遡上は確保され昨年からは源流部までイトウの産卵区間の延長を確認しました、2年目の今年度はさらに産卵床数が増え22個の産卵床を確認しました。

夏季の魚類相調査結果2015年~17年比較

下流側から王子フォールディングス社有林作業道カルバート撤去地点下流(2015年工作物撤去前)

2015年    2016年   2017年

イトウ3匹     7匹    6匹※3

サクラマス10匹    10匹    14匹

ドジョウ類3匹     0匹    2匹

トゲウオ類3匹     0匹※    0匹※

ウグイ類 0匹     0匹    0匹

上記地点上流100m

2015年      2016年   2017年

イトウ0匹     9匹    3匹※3

サクラマス12匹    12匹    13匹

ドジョウ類8匹     2匹    0匹※

トゲウオ類7匹     1匹    1匹

ウグイ類 0匹     0匹    3匹※2

上記地点500m上流国有林カルバート上流部

2015年    2016年   2017年

イトウ0匹     14匹   6匹※4

サクラマス11匹     9匹    11匹

ドジョウ類0匹     0匹    0匹

トゲウオ類0匹     0匹    0匹

※トゲウオ類・ドジョウ類の減少は河川工作物撤去後の河床低下等河川環境の変化に伴う減少と推察される。

※2今年度初めてウグイ類を確認河川工作物の撤去でサケ科魚類以外の魚の移動も確保された事を示唆する結果となった。

※3今年度各調査地点でイトウ稚魚の減少が見られたがこれは今年度の降雨増水の頻度等自然現象による稚魚の流下分散が昨年度より進んだ結果と推察される。

※4のイトウ6匹捕獲のうち3匹は7.5~10.5cmで推定1歳魚と推察され昨年度の稚魚が残存し本河川で越冬した事を裏付ける。

今年度の調査結果でも河川工作物撤去の効果が実証されました、今後もこの様な河川環境改善の活動を継続していきます。

(調査 投稿 猿払イトウの会 川原 満)

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