平成22年6月2日(水)午後1時、北海道森林管理局が実施する「猿払イトウの生息地の現地調査」に案内役として同行した。
参加者は、北海道森林管理局から企画調整部長松本芳樹氏、企画調整部保全調整課長荻原 裕氏、宗谷森林管理署長小林栄昌氏、同管理署業務第一課長大谷数久氏、同管理署流域管理調整官安藤健一氏、同管理署鬼志別事務所森林官秋葉 貢氏、同管理署浜頓別事務所から1名に猿払イトウ保全協議会の小山内会長、岡本事務局長、猿払イトウの会から川原理事が参加した。
現地調査場所は、国有林の中を流れる猿払川上流域、はじめに、支流の更に枝別れをした川幅が1メートルもない小さな川で、現在ほとんど利用されていない林道に設置されているコルゲートやカルバートが障害となり、イトウの遡上が困難と思われる場所を川原が説明を行い視察、また、過去に行われた森林施業により土砂や伐木などが雪解けや降雨により川に流入し、イトウの産卵適所が減少した状況等を説明。最後に数年前にカルバートの影響によりイトウの遡上が困難だった場所に森林管理署が土のうを置き遡上が回復した支流を視察した。
森林管理署側からは、今後の造林や下刈り等の計画予定を図面を見ながら説明を受ける。
最後に松本部長から、直ちに取り組まなければならない状況にはないが、これから行われる森林施業については、十分配慮をしながら行うので、今後とも協力を願いたいとの言葉をもらい、調査を終了した。