イトウの産卵遡上障害となる河川工作物撤去に向けて

猿払村内のイトウ産卵河川周辺には森林管理施業用の林道が多数存在します、林道と河川が交差する個所は100か所を超え、その中にはイトウを含む魚類の遡上・移動を妨げている個所もあり、生態系に影響を及ぼしています、イトウの場合産卵域でこの様な遡上障害があると産卵域の縮小が起こり生息数の減少に至ってしまいます、これらの工作物は通称カルバートと呼ばれ、鉄製の管(コルゲート管)コンクリート土管、コンクリートBOXカルバート、ゴム製の管などが敷設され、おもに設置位置が高く落差が生じている、管の口径が小さくすぐに閉塞してしまうなどで遡上の障害となっています、猿払イトウの会川原氏の調査の結果、王子製紙社有林内のイトウ産卵河川にも遡上の障害となっているカルバート(土管)が作業道に設置されていることが確認され改善に向けて動き出しています

土管周辺の環境計測、魚類相、イトウの産卵床数の推移をモニタリングしながら最終的には土管の撤去を目指しています

8月30日には土管の閉塞物を撤去し周辺の土砂の堆積状況等を調査しました

上写真は閉塞した状態の土管、流下物の倒木、朽木、枝葉等が土管を覆い尽くし閉塞しています、

閉塞物を取り除き、medical wellness 自然流下によって土管上流に堆積した土砂を流下させます、

この後モニタリング等を続け環境の急激な変化が起こらないような方法で土管の撤去を進め、土管閉塞による産卵区間の縮小を改善していきます

調査・写真 猿払イトウの会 川原 満)

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