作成者別アーカイブ: 猿払イトウ保全協議会

本格的な秋を迎える猿払川ですが

例年よりやや暖かな9月が終わり既に10月 本格的な秋を迎える季節、本来であれば河川ではカラフトマス・サケの産卵で河川はにぎやかなのですが今年は少し寂しい状態、沿岸でのカラフトマス・サケ漁も不振であるように、河川での産卵数もここ十年で一番少ない状態、毎週末河川を調査していますが、カラフトマス3ペアの確認に留まり、いまだサケの本格的な遡上も確認できていません… イトウの稚魚は度重なる降雨増水で残存数が非常に少ない状態です 稚魚は6cmほどまでに育っています、 カラフトマス・サケ共に今後の遡上が有るのか?このまま終わってしまうのか?分かりませんが、北海道各地でサケの回帰数が激減しています。 産業魚種であるサケマス増殖の転換期に来ているのかもしれません、そんな中で増殖事業などとは無縁のイトウは近年の気象の変化にこれから柔軟に対応して行けるのか?注視して行きたいと思います。 (猿払イトウの会 川原 満)

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夏の終焉を迎え猿払川

8月に入り低気温が続きましたが今になって暑くなってきました、 短い夏の猿払、まだ8月は終わっていませんが川の中では既に秋の気配、サクラマスの産卵が始まっています 今年のサクラマスの産卵は例年より早く8月中旬に始まり、先日の雨で第二陣がピークを迎えています、遡上数にもよりますが、もう少しサクラマスの産卵が続きそうです。 今年孵化イトウの稚魚は5cmと大きくなりましたが、7月の長雨により残存数少ないです このサイズになると遊泳力も高くなってきているので、多少の増水には対応できます、このままスクスクと育つ事を願っています。 (写真 猿払 イトウの会 川原 満)

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イトウ稚魚浮上ピークを迎えた猿払ですが

蒸し暑く、雨の日が多い梅雨の様な7月が終わり、 例年イトウ稚魚浮上ピークを迎える猿払川ですが浮上直後の連日の雨が影響して各河川稚魚の残存がやや少ない傾向にあります 8月に入り天候は安定し降雨増水は有りませんが7月の天候が稚魚に大きく影響したようです、それとは対照的に昨年浮上し越冬した1年魚はここ10年で一番多い傾向です。 厳密には鱗等の解析が必要ですが2011~2012年の研究者の調査の協力で捕獲した8cm~15cm数十匹のイトウすべてが1歳魚(19cm程から2歳魚)だったことから(調査後再放流しています)猿払川水系で夏季に見られる1歳魚全長は上記のサイズと言う傾向が強い様です(各年度各河川の水温推移で成長・体長が変わると思います) 猿払各河川で1歳魚が多く見られ昨年夏季の2度の大増水を乗り越え越冬したイトウ幼魚達。 7月のヤマメ釣り解禁時には多くの釣り人が訪れますが、近年はイトウ保護に理解があり、イトウの幼魚、アメマスをリリース(再放流)してくれている事も大きな要因と感じます、孵化浮上後過酷な生存競争、過酷な冬季の環境を乗り越えた1歳魚の残存率が個体群組成を左右すると考えられています、近年多くの釣り人にイトウ保護の理解が浸透している中、釣り以外にも調査研究でのイトウ幼魚のサンプリング等にも配慮が必要ではないかと、感じています。 (写真・投稿 猿払イトウの会 川原 満)

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イトウ稚魚浮上の時期を迎えた猿払川

7月に入り連日蒸し暑く、降雨の日が多い猿払、 近年初夏~夏にかけて雨の多い天候、今年も雨の日が多く、浮上間もないイトウ稚魚に影響が出そうです 平年に比べ早く浮上を始めたイトウの稚魚、浮上間もなく短時間の豪雨と増水でかなり流下分散が進んでいます、今週も雨の日が続きそうです、今年はイトウ稚魚にとって受難の年になりそうです (猿払イトウの会 川原 満)

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猿払の湿原は花の季節を迎えています

長雨から一時初夏のさわやかな晴れ間が訪れましたがまた天候は下り坂週末は雨模様です 低気温が続いた猿払ですが湿原や原野では初夏から夏の花で賑わっています 王子フォールディングス所有の湿原でも様々な花が見ごろを迎えています 特にモケウニ沼周辺の湿原ではワタスゲが最盛期です これからエゾカンゾウ、スズランなど海岸線の原野でも花が見ごろを迎えます (猿払イトウの会 川原 満)

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初夏を迎えた猿払

サクラの花も強風で散り、寒い日が続く猿払 6月に入りましたが暖かい日は数日のみ…今日もひと桁台の気温です、肌寒い日が続いていますが、季節の移ろいは進んでいます 先月まで残雪が残っていた猿払川も新緑の時期を迎えています、初夏の花も最盛期 早春いち早く花を咲かすフキノトウの花は終わり綿毛で種を飛ばしています 環境保全林区間内の湿地帯、人間が容易に入り込む事の出来ない湿地帯の奥、水芭蕉の白い花は殆ど散り、大きな葉を茂らせています、水芭蕉の中を縫うようにして幾筋にも分かれ流れる猿払川のとある支流、夏にはこの場所でイトウの稚魚たちが群れをなす事でしょう。 (写真 猿払イトウの会 川原 満)

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猿払川は春から初夏へ

長い冬が終わり、猿払はこれから春から初夏へと一気に季節が駆け抜けます、 積雪の少なかった今年の冬、その後順調とは言えない気温の推移にイトウ達も少し戸惑ったようで…例年より早い宴の幕開けから、GW後半まで後発隊の産卵が散発的に続いていましたが無事終焉しました 遡上障害を改修した河川、無事その上流で産卵を終えました、年ごとにその数を増やしています 季節の移ろいごとに咲く花も多くなっています GW中にツバメオモトが咲くのを見るのは初めてです…GW中暖かかった事と雪が少なかった事が影響しているのでしょうか? 猿払山中でもエゾヤマザクラが咲くころ、猿払にも例年より少し早いサクラの便りが届きそうです。 (写真 猿払イトウの会 川原 満)

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雪解け進む猿払川

今週は暖かく風の強い日が多かった猿払、一気に雪解けが進みました、宗谷の各河川は雪解け水で大増水です 積雪の少なかった今季の冬、そこに急激に進んだ雪解けで一気に春らしくなりました 山の雪解けも進み、山奥にも春の気配が これから猿払川を含めた猿払村内河川はイトウの産卵期を迎えます、毎年お願いしています、5月中旬までの間、河川中上流域での釣りの自粛を今年もお願い致します。

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早春の猿払

猿払周辺は暖冬の影響で雪が少ないまま冬の終わりを迎えつつあります 何時もより川面の解氷面も多く、早春の景色です ワシの渡りも例年より早く本格化している感じです サハリンに向けての旅がすでに始まっていました 早春を迎えた猿払ですがまだまだ雪の降る天候に変わりはありません例年3月は暴風雪に見舞われますので、今後一気に積雪が増える可能性もありますので本格的な春の訪れは、まだ先の話です。 (写真猿払イトウの会 川原)

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厳冬期に入った猿払川

積雪が少ない今年の冬、例年の半分ほどの積雪で現在も推移しています、雪の降り始めが早かった今年の冬ですが、今のところ暴風雪も少なく、雪の少ない穏やかな冬です。 1月も下旬になりやっと寒さも厳しくなってきました、先週まで開いていた猿払川河口域もやっと結氷しました 厳冬の使者流氷もやってきました、これからますます寒さが厳しくなりそうです 近年流氷の量も減少し、接岸する事も少なくなっています、この規模の接岸も数年ぶり…かつては水平線まで流氷で埋め尽くされ、それが数週間続く事もあったそうです。 様々な気象変動が生物に及ぼす影響は大きいと考えられ、近年異常に多くなった爆弾低気圧による高波で漁業被害が深刻化していますが野生生物に及ぼす影響も心配されます。

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