イトウの産卵も終わり、春から初夏へ新緑の季節に向かう猿払川
イトウの産卵期間・区間釣り自粛にご協力くださりありがとうございます
猿払川イトウ保全区の河畔林も緑が映え始めました
今週はサクラの開花後花冷えの低気温が続いています
雪が少なく、産卵期寒冷だった今年、例年より河川水位が低い産卵期、遡上産卵の見られない河川もあり、これからの気候変動が少し心配になりますが多くの河川で以前より産卵床が増加した河川も確認できています。
保全林内イトウ産卵河川
昨年は産卵後降雨量が記録的に少なく孵化に大きな影響を及ぼしましたが、今年は定期的に雨が降りそうで少し安心しています。
これからコロナウイルス終息に向けて各地で自粛が解除されるとイトウ釣りも本格化山菜採りもまだ半月ほど残っていますが山林・原野にお出かけの際はゴミ投棄禁止・火の始末熊対策をお願いします。
(写真 猿払イトウの会 川原 満)
4月になりました
イトウの遡上・産卵の時期が近づいています
猿払村・猿払イトウの会・猿払イトウ保全協議会では4月~5月20日までの間イトウの産卵・遡上期間、区間の釣り自粛をお願いしています
今年も猿払村では上記釣り自粛と釣り場環境保全や釣り場のマナー等の普及啓蒙看板を設置しますのでご協力のほど、よろしくお願致します。
少ない雪…暖冬の猿払…3月に入りさらに雪解けが進んでいます
今年は北海道各地で観測史上最も雪の少ない冬を記録しています…
数日雪の日が続き少し積雪が増えましたが今シーズンは、このまま大雪などが無い限り、ここ数十年で一番積雪の少ない年になりそうです
季節外れの大雨で増水の影響で川面の氷の上を河川水が流れていました
早春を迎え、虫たちも動き出しています
少雪の影響で山奥で過ごすシカ達、例年であれば厳しい冬を市街地や牧草地で過ごす個体が多いのですが、積雪が少なくため麓に降りることなく過ごしているようです
3月は彼岸荒れと言い毎年暴風雪など大雪を記録しますがこれからさらに積雪が増える日が来るのでしょうか?
(写真 猿払イトウの会 川原 満)
積雪の少ない今季の冬
2月に入り寒気が居座り連日の降雪でやっと積雪が平年並みに近づいてきました
流氷も接岸し、厳冬を迎える猿払
流氷は翌日には風が変わり去って行きました…はるか沖合まで埋め尽くすほどの流氷接岸は近年少なくなっています。
札幌などでも記録的な少雪でしたがここに来て一気に積雪が増えました
稚内ではいまだに積雪が少ない状態が続いています 例年の半分以下、
猿払も北部と南部で積雪の差が有る様です…これらも気象変動の一旦かもしれません
このまま積雪の少ない状態が続くのか分かりませんが極端な少雪は春の遡上から夏の孵化浮上にも影響が出る可能性が有ります。
(写真 猿払イトウの会 川原 満)
昨年中は多くの方々、関係機関の皆さま様に大変お世話になりました
今年も釣り場環境・イトウの生息環境の維持・改善等の活動を継続していきたいと思いますので、引き続き宜しくお願い致します。
大雨の大晦日から暴風雪の年明け、一気に積雪が増えるかと思われたのですが、今の所積雪の少ない猿払です。
新しい年の幕開けこの様な晴天がふさわしいのですが新年3日で晴れ間は僅かです…
ですが暴風雪は1日のみ雪はほぼ毎日降るのですが降雪量が少なく比較的穏やかな新年です。
(写真 猿払イトウの会 川原 満)
比較的雪が多めな11月下旬から12月に入り寒暖差の激しい初冬を迎えています
河川はほぼ結氷
一時連日吹雪で真冬並みの日も有りました
渡りに関係なく猿払川周辺で良く見かけるオジロワシも吹雪の中じっと寒さに耐えいているように見えました。
積雪は20cmほどになりましたが真冬日とプラス気温を繰り返し、これから数日は暖かい日が続きそう…また一旦雪が消えそうです。
(写真 猿払イトウの会 川原 満)
暖かな秋
近年この傾向が強まり今年は11月の上旬も例年より暖かでした11月も中旬に差し掛かりやっと晩秋を迎えた猿払
例年10月下旬に初雪を記録しますが今年は11月の6日に降りました
熊たちは冬眠前の餌探しでしょうか?山をウロウロしています
冬の使者の遅めの渡りが本格化暖かい晩秋が影響してか渡りも少し遅めです
近年サケの回帰が少なく餌探しは苦労しそうです
イトウ稚魚の残存は少なく例年並みにイトウの稚魚が残存しているのは1河川(支流)のみ近年各河川で稚魚が無事越冬し1歳魚が多く確認されていただけに今年は少し残念な状況です
遅い初雪と冬の訪れのタイミングは余り関連性が無く…明日から暴風雪の予報一気に冬が訪れるかもしれません。
(写真 猿払イトウの会 川原 満)
例年寒さが増すこの時期…
今年は10月中旬になっても15℃を超える暖かな日が多く、紅葉が散るのも少し遅めですが山頂などは葉が落ち始めています 河畔林には紅葉が残り
彩りを留めています、残念ながら猿払は樹種や気候的に紅葉の綺麗な地域ではありません
秋も深まり動物たちも冬の準備に…鹿はすっかり冬毛に変わり繁殖期を迎えています
白鳥の渡りがピークを迎え猿払周辺の湖沼・河川下流で羽を休めて南下のタイミングを待っています
猿払周辺で春から秋を過ごしたタンチョウヅルも道東の越冬地へ旅立つ前の腹ごしらえ?でデントコーン畑に集まっていました
猿払川環境保全区内ではサケの遡上産卵がピークを迎えています、年々遅めの遡上になっていますが、気候変動の影響でしょうか? 近年サケの回帰が少なくなっています
例年10月は気温が下がり雨が多い気候でしたが、近年は変化しつつあり雨の少ない傾向に、サケやアメマスの遡上・産卵に遅れが発生しています、
産卵のタイミングを待つアメマス、
猿払の河川で増加傾向のアメマス、河川環境の変化が要因しているのかもしれません
イトウの稚魚は捕獲・目視で殆ど確認できないほど各河川非常に少なく、初夏の渇水が孵化率を低下させたようです、1歳魚は比較的容易に確認できますがここ数年の中では少なめです
気候の変化がこれからも継続するのか?終息するのか?かなり長いスパンで見て行かなければ分かりませんが、今年は少なからずイトウ等に影響を及ぼしているようです。
(写真 猿払イトウの会 川原 満)
お盆過ぎからグッと気温が下がった猿払、毎週雨により増水…サクラマスの産卵が一気に始まり
これで夏も終わりと思っていましたが
9月に入り真夏越えの気温 まさに残暑です
昨日は山間部で33℃の気温でした
先週の増水で各河川カラフトマスの遡上・産卵が始まり河川は賑やかです
盛り上がったオスの背中が川面からはみ出しています
カラフトマスの遡上により熊たちは河川に集まっているようです…猿払でのカラフトマスの産卵域は河川によって多少のばらつきは有りますが、下流域~源流、本支流付近の礫床と範囲が広く、熊もそれらを餌場として利用しています
釣りや山菜採りには注意が必要です、
カラフトマスの産卵がピークを迎え秋が始まりました
(写真 猿払イトウの会 川原 満)
先日の纏まった雨で河川も渇水は解消されました
気温は猿払らしくない高めの気温が続き蒸し暑い日が続いています
今年は盛夏を迎えても稚魚の浮上数は少なく
産卵後から初夏までの渇水が影響したようです…
昨年秋の雨量や暖冬の影響か?1年魚は比較的多く産卵区間に残っている河川が多いです
人為的な影響以外にも気象条件がイトウの生息数を左右するようです…異常気象と言われる昨今の天候イトウにどのような影響を与えて行くのでしょう。
(猿払イトウの会 川原 満)